天毛伸一氏著 『独立不覊』

1 誰にも支配されたくない

2 群れない

3 媚びない

4 依存しない

5 無駄な時間は過ごさない

6 情熱を感じられない仕事はしない

7 誇りを持てない仕事はしない


群れない、媚びない、依存しない。確かにこれらを貫き通せる生き方が理想だ。


しかし、これに見合うだけの実力はあるのか。そんなものあるわけない。馬鹿なアタマでも、それぐらいは分かる。


けど、どうしても、これを貫き通して生きたかった。どうすればいいんだ。就職では無理だ…


就職が無理ならどうすればいい。働かないのか。そんな馬鹿な話は通用しない。どうすればいい。どうすればいいんだ…


(そうか。自分で会社を作ればいいんだ)


これに気付いた瞬間、今まで感じたことのない情熱が溢れ出してきた。熱い想いが突き上げてくる。


そもそも、仕事が楽しくない人生なんて、まっぴら御免だった。


生き甲斐は仕事だ。そう言い切れるぐらい、夢中になれる仕事がしたかった。


就職するのではない。自分自身で作ればいいんだ。


心の底から夢中になり、命を懸けられる会社を作ればいいんだ。たったそれだけのことだ。


何故、こんな簡単なことに気付けなかったのか。もしかして、起業するなんて無理だ、勝手にそう決め付けていたのかもしれない。


お金がない。経験がない。人脈がない。だから、どうだと言うんだ。


やれない理由なんて、なんの意味も成さない。できる、できないの問題ではないんだ。


やるんだ、やりたいんだ、やるしかないんだ。


初めて、自分のやりたいこと、挑戦したいことが見えた瞬間だったとも言える。